「AMERICAN GUINEA PIG: Bouquet of Guts and Gore」
制作国:アメリカ 2014年 監督:スティーブン・バイロ



「AMERICAN GUINEA PIG ギニーピッグ」!国内オリジナル版のロゴをあしらった本編タイトル。オリジナルシリーズへのリスペクトを感じます。




典型的倦怠感。症状は惨状です。立てない。掴めない。動かすとこがない・・・。アハハ!それじゃあ、バイバイ!これで出来上がり。もう何でもない。水よりも濃い赤に膿まれた、『ひとでなし』が作る『人で無し』・・・!
80年代邦画スプラッターを代表する「ギニーピッグ2 血肉の華」にインスパイアされて制作されたアメリカ製のギニーピッグ。89年に冠を外して発売されたLSD(ラッキースカイダイアモンド)を含めると、実に25年ぶりの新作である。89年の宮崎事件以来、日本国内では完全に黙殺された作品シリーズだけに、まさか21世紀に入ってからギニーピッグの新作を見れるとは思わなかった。

思えばオリジナル版である「血肉の華」には『ビデオを輸入しようとしたイギリスの青年が税関で捕まった』、『ハリウッド俳優のチャーリー・シーンが本物のスナッフ(殺人)フィルムだ!と勘違いしてFBIに通報した』と云った逸話があったが、やはり海外のカルトホラーファンに与えた影響も大きかったようだ。

本作をリリースしたのは2002年ごろからオリジナルのギニーピッグシリーズの北米版DVDを販売し始めたUNEARTHED FILMS。当時発売された北米版DVD「血肉の華」の特典に収められた日野日出志へのインタビュー内に新作ギニーピッグへの意欲を匂わせる質問があったが、もしかしたら新作制作の構想はこの頃からあったのかもしれない。 日本でも「肉だるま」ようにギニーピッグにインスパイアされた作品はあるが、もはや国内では一部のマニアにしか語られることのなくなったシリーズが、こうして海外からの根強い支持を受けて新たに作品を作られるというのは喜ばしいことである。

前置きが長くなったが、肝心の本編に関して。大筋は元である「血肉の華」とほぼ同じである。二人の女性がスナッフフィルムを密売する組織に誘拐され、ひたすら残虐に解体される様子を描くのだ。「血肉の華」は監督である日野日出志が漫画家だけに、殺人鬼であるキラーサムライのキャラクター性や台詞に漫画的な演出を感じられるが、今回のリメイクはスナッフフィルムらしさをより追求し、8?フィルムとVHS画質を意識した映像のリアルさ、残酷性がパワーアップ。容赦ない鬼畜外道な人体解体・損壊の描写は、害人さんらしいブルータルさを感じさせる・・・激ヤヴァです(^ω^;)



今回は被害者が2人ということで、ゴアシーンのレパートリーも増加。オリジナル同様に手首切断から始まる解体シーンは、のこぎりで四肢切断、開腹してはらわた摘出と続き、顎をのこぎりで損壊、眼球をナイフで切断と、目を覆わんばかりの残酷描写が連続。さらに四肢の皮膚を剥いで筋肉を露出させた状態にさせ、胸部から下腹部にかけての皮膚を剥がし臓器を露出させるなど、これでもかとばかりに猟奇的かつ異常なショックシーンが繰り広げられる。

そして最後には生後間もないであろう赤ん坊と、幼い少年を解体用のベッドに寝かせ、あたかもこれから彼らの解体撮影が始まらんと示唆するところで本編は終わる。あまりにも後味の悪く、アンモラルなラストである・・・マジ基地外です!

こんなビデオを見てる人はビョーキです!こんな反社会的な俗悪ビデオは法で取り締まるべきです!いやほんと、有害図書の塊のようなビデオだよ(; ゚Д゚)

まったくもって反社会的きわまるビデオだから、良い子のみんなは絶対に軽はずみな気持ちでこんな気持ち悪いビデオを見たりしてはいけないよ。わかったわね!?


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