「オソレザン〜降霊ファック〜」」
制作国:日本 2001年 監督:北野雄二





本作で呪いのビデオとしてセルフパロディにされてる「猟奇エロチカ 肉だるま」。主演女優の謎の死とスタッフが見舞われた怪現象の体験談からビデオは始まります。



散々フザけてきたかと思っていたらまさかの失踪ラスト。この不可解さを残すラストは実に呪いのビデオっぽくてイイです。



猟奇アダルトビデオ「肉だるま」の発売日前日に発生した主演女優の怪死事件の真相を解明するというコンセプトで製作された派生ビデオ作品。

スプラッターがメインであった「肉だるま」とは内容が打って変わり、本作はロケ地潜入タイプの心霊ドキュメンタリーを題材にしたアダルトビデオである。

女優の死後にスタッフ達の間で発生したという心霊現象の語りを交え、タイトルにもなっている青森の恐山(オソレザン)へ向かい、イタコを通して直接女優から死の真相を聞き出そうというのがこのビデオの主な内容なんだけど、本作はアダルトビデオなので、随所に罰当たりなセッ××シーンが含まれているということを断っておかせて下さい(^ω^;)

ホントにこのスタッフ達がアホでさ。そもそも亡くなった女優さんをネタにしているっていう点からして不謹慎な話ではあるんだけど・・・。

恐山にある、幽霊が出没するっていうお寺に夜中に出向いて意味のないカラミを始めたかと思ったら「願(顔)射だ!」とかいって近くに設置されているお地蔵さんにザー××かけたり、同行してる女優が賽銭の投げてある池の中におもいっきり放尿したりさ。

最後のカラミでは恐山の施設から盗んできたお地蔵さんの像を女優のケツに出し入れして「お地蔵さんの首を絞めてる!なんて罰当たりなア××だ!」とか・・・。とても良識のあるまともな大人が考えるような行動ではないよな。

まぁ、やっちゃいけない事をやるから面白いのかもしれないけどさ・・・。

もう無茶苦茶なことするんだけど、でもメインである心霊ドキュメンタリーに関しては、低俗極まりない罰当たり行為の連発とは裏腹に、意外にもちゃんと観られる内容になってんだよ。

暗視カメラに映り込む謎の影や、同行していた「肉だるま」の監督が恐山で心霊体験に遭遇し、撮影を途中リタイヤするハプニングなど、ありきたりなものだけど心霊ドキュメントとして期待通りの展開が楽しめた。

野外ロケ中には「私の赤い腸」のBGMが流用されていて、それもまた雰囲気を醸し出していてなかなか怖かった。

罰当たり行為を繰り返していた監督が最後には失踪してしまうというラストの展開もよく纏まったオチだと思う。

全体的な感想としては心霊ドキュメントの雰囲気もちゃんとあって、なかなか面白いビデオだった。

ただ、繰り返すけど本作はそもそもアダルトビデオであって、罰当たり極まりないセッ××描写も沢山あるから、その点には嫌悪感を覚える人も多いかもしれないけど、ラストの展開を考えると、それら罰当たり行為を含めた上でよく構成された内容だったんだと思うよ。

万人向けのビデオではないけど、冗談の分かる大人で、変わった心霊モノが観てみたいっていう人にはオススメできるかな(笑)

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