私の母親は保育園の保母さんをしてるんですがね。昔勤めていた保育園で一緒に働いていた同僚の保母さんが体験した話だっていうので、こんな話を聞いたんですよ。なんでもその同僚の保母さんというのがいわゆる霊感のある方だそうで、よく不思議な体験をされてる方らしいんですが、これは保育園で子どもの世話をしてるときに実際に体験された話だそうなんです。 保育園というのは勿論、子ども達のお世話をする施設なんですが、預かっている子ども達は2歳の赤ちゃんから5歳児までそれぞれ教室があるらしいんですがね。その私の母親の同僚の保母さんは赤ちゃんをみる教室を担当していたそうで、天気の良い日に乳母車に赤ちゃんを乗せてね。近くの公園に散歩に行ったそうなんですよ。 まだ歩くことも出来ないような赤ちゃんなので、何かして遊ばせるというよりは日光浴をしによくその公園には行くそうなんですが、その日はベンチで休んでるとね。フッと公園に居合わせた背の高いおじいさんが話しかけてきたそうなんです。 「すいません、お世話になってますね。その子、私の孫なんですよ。」 「あ、そうなんですかぁ〜。」っていう感じで愛想好くね。そのおじいさんと会話したそうなんですよね。昔はそのおじいさん大工をしていたとか色々と話をして・・・しばらくしてもう時間だから失礼しますって保育園に帰った。 帰りの時間になってその赤ちゃんのお母さんが子どもを迎えにきたときにその保母さんは公園でおじいさんに会った話をしたらしいんですよ。 「今日、公園でおじいさんにお会いしたんですよ。背の高い方で、大工をされてらっしゃったって・・・。」 するとそれを聞いたお母さんが急に驚いた顔をして、 「え、ええそうですけど・・・うちのおじいさん5年前に亡くなってるんですよ?」 って、言ったっていうんですよね。 おじいさんがお孫さんの顔を見にやって来たんですかねぇ・・・。そんな話を聞かせて貰いました。 |