ねこっちゃの聞いた怖い話


「ものを喋る猫」




これは別に怖い話というわけではないんですけどね。猫には不思議な能力があるらしいんです。というのも私は昔から猫が好きで、子どもの頃に読んだ本にこんな民話が載っていたんですよ。

昔、あるお寺で飼われている猫が鳩を狙って身構えていた。それを見たお寺の和尚さんが鳩を追って逃がすと、猫は「残念なり。」とつぶやいた。びっくりした和尚さんが「ものをいうとは奇怪なこと。どういうわけだ。」と問うと、猫は「ものをいうのは自分だけではない。十年も生きればみんなそうなる。十四、五年もたてば、さらに不思議な力を身につけるようになる。」といって何処へともなく去っていったという。

所謂、化け猫とか猫又とか昔から猫に関する怪奇談は多くあるけれど、猫がしゃべるという話は最近でもたまに聞くことがあるんですよね。実は私の実家の方に15歳で亡くなった猫がいたんですが、その猫の生前にもこんな事があったんですよ。

お盆の時期に私が実家に帰った時のことなんだけど、家で一人で留守番することになり、まぁすることもなくて昼間からダラダラとしていたんですね。小腹が空いて何か食べるものがないかと冷蔵庫を開けてゴソゴソと物色する。何気なく目に入ったソーセージを手に取り、袋を剥がして食べようとしていると後ろから「それなん?」という声が聞こえたんだ。

振り向くと誰もいない。え?っと思って目線を下げると、猫がこっちを見て座っていた。家には自分以外誰もいないし、この状況から考えても、猫が話しかけてきたとしか思えない。猫は歳を取ると喋るようになると聞いたことはあるけど・・・なんて思ったんだけど、晩年にはそんな不思議な事があったのを覚えているんですよね。

そして今、私の実家には亡くなった先代の猫とは別にもう一匹の若い猫がいるんですが、残されたその猫は先代の猫を埋めた庭の木の下にたびたび座り込み、何か思い込むように佇んでいるんです。その様子を見て、やはり残された猫も寂しいのだろうな、と思ったんですが・・・。

猫は人間でいうところの第六感・霊感が強いらしいから、もしかしたら残された猫は、まだ亡くなった先代猫と人間にはわからないような会話をしているのかもしれないなぁ、なんてそのときに思ったんですよねぇ。




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