ねこっちゃの聞いた怖い話


「俺、人の家に入るのが好きなんです。」




これは僕がバーで知り合った怖い話好きの知り合いHさんから聞いた話です。

Hさんの知り合いの方が経験された話だという事なんですがね。このお知り合いの方を仮にAさんとしておきましょう。

ある日、Aさんがコンビニの喫煙スペースでタバコを吸っていると、たまたまそこに居合わせた20歳そこそこくらいの若い男の子がいたそうで、なんとなくちょっと話してみたら気が合ったのか会話が弾んでですね。それをきっかけにたまに飲みに行くくらいにまで仲良くなったそうなんですよ。

それで飲み仲間になってですね。近所の居酒屋とか美味しい肴が食べれるお店なんかを行くようになってしばらく楽しく過ごしていたそうなんですが・・・ある夜、その男の子と飲んでいて、そろそろ酔いが回ってきたから帰ろうかってくらいに、帰り道を歩いているとですね。その彼が「俺、人の家に入るのが好きなんです。」って言いだしたそうなんですよ。

最初、Aさんは「え?何言ってるんだろう?」と思ったそうなんですが、続けてその子は「あの家も入ったことあるし、あの家も入ったことがある。」と、帰りの道中にある自分が入ったことがあるという近所の家の事を話し始めたそうなんです。それも家に入る目的も空き巣などではなく、なんでも深夜にその家の住人らが寝静まった頃に鍵を開けて宅内に侵入して、寝ている家族の様子を眺めるのが好きなんだって言うそうなんですよね・・・。

最初の内はAさんもにわかにそんな話を信じられなかったそうなんですが、話を聞いているうちにどうやら本当のようだぞとわかってきたらしくて、徐々に徐々に、戦慄を覚えたそうで・・・。

ある時、その男の事はAさんが失言をしてしまったそうで、それ以来関係は切れてしまったということなんですが、世の中には色んな人がいるというか、趣味を持った人がいるんだなぁ・・・と思ったっていう・・・そんな話を聞かしてもらいましたね。

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