皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ


「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」

制作国:イタリア 2015年 監督:ガブリエーレ・マイエッティ










「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」公開時のポスター。
キャッチコピーの"胸熱。"に偽りなし!シブいぜ!







やぁみんな!ヒーローは好きかい?正義を掲げるヒーローが悪者をやっつけるのを見るのは最高にイケてるしカッコいいよね!そんなヒーロー好きな君たちにとっておきのおススメの映画を紹介しよう。それが「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」だ!

この作品は「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」の永井豪先生原作の「鋼鉄ジーグ」をフューチャーしたイタリア製のハードボイルドなスーパーヒーロー映画なんだ!

天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!・・・は違うか(^▽^;)

原作の「鋼鉄ジーグ」はタイトルを知ってるくらいで、そんなに詳しくはなかったんだけど、そんなことも全く問題にならないくらい面白い作品なんだ(*^▽^*) 

ひょんなことからスーパーパワーを身に付けた街のゴロツキ、エンツォが、日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」の空想に憑りつかれたヒロイン、アレッシアと出会い、心を交わしていく内に本当のヒーローになっていくというストーリー。 「鋼鉄ジーグ」自体はストーリーのアイテムの一つとして登場するだけで、本編は全く別のオリジナルヒーロー映画になっているんだけど、まずこの「鋼鉄ジーグ」の扱い方が上手い。

安易に原作アニメを実写化するのではなく、あくまでテレビの中のアニメ上のキャラクターとして扱い、主人公のヒーロー像のポップアイコンとすることで、原作の「鋼鉄ジーグ」とは全く別の物語の映画として作りながらもちゃんと「鋼鉄ジーグ」への敬意と愛を感じる仕上がりになっていて素晴らしい・・・素晴らしい原作愛だ!感動だぜ!

肝心のドラマ部分に関してもとても素晴らしく、陰のある登場人物達の人間模様や心の葛藤がとても繊細に描かれていて魅力的。アメコミヒーローもののようなダイナミックな派手さとは違う、ヨーロッパ作品らしい暗さがまた陰のある人間味を感じさせて非常にダークな雰囲気を感じさせてそこがまた渋みがあっていいんだ。



本作のヴィラン、ジンガロも非常にアクの強いキャラクター!後にエンツォと同じスーパーパワーを得て愉快犯的に残虐非道の限りを尽くす様子はまるでバットマンのジョーカーみたいだ。しかしそんな悪党野郎には相応しい最期が待ってるぜ!

個人的にイタリア作品ってエログロなイメージがあるんだけど、この映画もちょっとそんなところがあって、血生臭い戦闘描写やエッチシーンなんかもあるんだけど、そこがまたハードボイルドでダーティーなヒーロー映画に演出していて最高にカッコいいんだね!



スーパーパワーを持つエンツォを鋼鉄ジーグだと信じて正義を諭すヒロインのアレッシア。エンツォは徐々に純粋無垢な彼女に心を惹かれていきます。

クライマックスの希望を失った主人公がヒロインへの想い、自分が信じる正義を胸に、本当のスーパーヒーローへと目覚めるシーケンスは最高にカッコよくて胸が熱くなるぜ!!この映画を見て感銘を受けない人とは友達になれません!



非業の死を遂げるアレッシア。エンツォは彼女への想いを胸に抱き、正義のヒーローに目覚めるんだ!このシーンに涙しないやつは人間じゃねぇ!



大切なものがわからないキミよ。キミもこの胸熱な「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」に心音を同調ハウリングさせて、一緒にヒーローを賛歌しようぜ!キミも明日からスーパーヒーローだ!


GO BACK

inserted by FC2 system